ニュージーランド政府、クライストチャーチ虐殺事件の措置として、銃規制を強化

先週15日に起こった、ニュージーランドの南部クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)の銃虐殺事件の措置として、ニュージーランド政府は銃規制の強化に乗り出した。

規制強化では、販売は即時に禁じられ、既に市中に出回っている銃を国が買い取る制度も導入される。一億~二億ニュージーランドドル(約七十六億~百五十三億円)を予算に計上する方針も示し、アーダーン首相は4月11日までの法改正を目指す姿勢を見せている。

ニュージーランドは農業国で、害獣駆除や狩猟のため銃を持つ人が多い。しかしながら有力農業団体は二十一日、「内部で真剣に、注意深く議論した結果、唯一実現可能な解決策だと信じる」と、政府の規制強化策に理解を示す声明を発表した。

引用元

問題の背景、クライストチャーチ虐殺

ニュージーランド(NZ)の主要都市クライストチャーチにあるモスク2カ所が銃撃され、死者49名、重傷者20名以上の、同国では史上最悪の銃乱射事件となった事件。

犯人は「私は普通の白人だ(I am just a regular white man)」と声明で述べつつ、反移民主義・白人至上主義的言動を展開した。

ニュージーランドは隣国のオーストラリアに比べ銃規制がユルかったとされており、事件の犯人も合法的に入手した銃器を軍用に改造して使用した。

広がる銃規制。「自衛」だけでは弱い論拠

学校などで銃乱射事件が起こってきたアメリカでもたびたび銃規制の声が上がるが、銃規制への反対意見には、人は銃によって自衛できるというものが多い。

カラシニコフの苦悩

カラシニコフ銃として知られるAK-47の生みの親、ミハイル・カラシニコフ氏も生涯同じジレンマに苦悩した。カラシニコフ銃は当初、ナチスドイツの侵攻から祖国を守ることを意図して開発されたものだったが、安価でありながら高性能で壊れにくいカラシニコフ銃は世界中に流通した。

後に非正規品も含めてこの銃が世界各地に大量に出回るようになると、世界各地の紛争やテロ、犯罪で使われ、大量の犠牲者を出すことになった。

ハフポスト:「史上最悪の大量殺戮兵器」カラシニコフ銃を発明した男は死ぬ直前まで悩み続けた

自衛を目的としていても、最悪の形で使用される可能性を孕む以上、手放しで放置すべき課題ではないだろう。犠牲者たちを悼み、ニュージーランドでもう二度と同じような惨劇が起こることがないよう、ニュージーランド政府の取り組みを尊重したい。

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