「宇宙ゴミを取り除く」アストロスケールの岡田CEO、起業家ランキングNo1受賞

Astroscale公式サイト

宇宙ベンチャーがForbes Japan起業家ランキングに選出される

 米経済誌フォーブスの日本版「フォーブスジャパン」が毎年公表している、国内の優秀な起業家ランキング1位に宇宙ベンチャー企業のアストロスケール・岡田光信(43)が選ばれた。今回の開催で5回目となる。
Forbes Japan起業家ランキングは国際的な活躍が期待できるか、時価総額1,000億円を超えられるか、社会的課題解決に取り組んでいるか、など5つの選考基準が設けられ、数ある候補から起業家を選出する。
民間の宇宙開発事業の本格化を印象付けるニュースだ。

なぜ宇宙のゴミを取り除く必要が?

 人工衛星の打ち上げや宇宙ステーション、宇宙開発が進む中で問題になってきたのが宇宙軌道上にある宇宙ゴミ(スペースデブリ)である。宇宙軌道上にある故障した人工衛星や、ロケットの金属片などを総称してスペースデブリと呼ばれている。10㎝以下も含めれば推定で6兆に及ぶとされるスペースデブリ。そのデブリが秒速8km以上の速度で軌道上を移動しているため、万が一、宇宙船に当たりでもすれば大事故に発展してしまう。実際、2009年にはイリジウム衛星への衝突が発生している。現在、軌道上での宇宙船の活動はデブリの監視なしには困難であり、宇宙開発における課題とされている。
 アストロスケールは宇宙ベンチャー企業であり、2013年に岡田氏がシンガポールにて創業。人工衛星を活用したスペースデブリの除去事業に乗り出した。2015年に日本にR&D拠点(研究開発)を、2017年には英国に子会社を設立している。2017年11月にスペースデブリ観測衛星「IDEA OSG1」をロシア製ロケット「ソユーズ2.1」に積んで打ち上げたが、軌道が外れて北大西洋に落下。宇宙の洗礼を浴びた岡田氏だが「人類の未来のために仕事がしたい」との想いを胸に、2020年に予定している磁石を用いたスペースデブリ回収の実証実験に向け、新たな衛星の開発を進めている。
 授賞式にて、岡田氏は次世代の起業家に向けて「成功も失敗もある人生か、成功も失敗もない人生かしかないと思いますので、もう起業を決めている人に対しては、自分の目指すところを、もっと上に上に、課題のあり方をもっと上に上に、設定していったらいいんじゃないかなと思います」と話した。

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