アメリカの13歳少年のおかげで、すい臓ガンの治療法に新たな可能性。

今年3Mが主催した「ヤング・サイエンティスト・チャレンジ」で、オレゴン州ポートランドに住むリシャブ・ジェイン君(13歳)が優勝を果たし、賞金約280万円を獲得した。人工知能を利用し、独自の技術を開発した功績が讃えられた。

医学史上40年ずっと改善されないままだった、すい臓ガンの生存率

すい臓は肺などさまざまな臓器に埋もれる為、見つけにくく医療器具が届きにくい。ガンも発見しにくい為、発見時には末期段階になっているということも多い。実際に、すい臓ガンが発見されてからの生存率は低く、5年生きた罹患者は9%、10年生きた生存率はたったの1%だ。しかもこのデータは40年間、医療技術の発展に伴わず、ずっと横ばいの数字のままだという。

ジェイン君は2017年にこの医療の現実を知り研究を始め、AI技術を駆使することで新しい治療法の一躍を担うことに成功した。

すい臓ガンの新たな治療に寄与する発明品とは

彼の開発したツールは、人工知能をベースにした『PCDLSネット』。これはCTスキャンやMRIで撮った断面図から、AIにより膵臓の位置を特定し全容を把握。そこから放射線療法の過程を追跡する機能を持たせることができるという。
そして、より正確にすい臓の位置がわかれば、放射線を当てる位置を従来の手術より3mm近く寄せることができ、その効果として何百万とある健康な細胞まで放射線で犠牲にしなくても済むようになる、というものだ。
専門的知識が必要となる「医療技術そのもの」にフォーカスを当てたものではなく、あくまで既存の治療法の常識や医学界の枠内というくくりの「外側」から改善法を見出した発想が斬新だ。

ジェイン君は、インタビューで「今後は5カ年計画でPCDLSネットの知名度と患者の生存率、そしてツールとしての有用性を高めつつ、アメリカ食品医薬品局と治験審査委員会の承認も得たい」と話している。将来は医用生体工学医師と外科医になりたい、という夢もきっと現実に近づいていくことだろう。

記事参照:https://www.gizmodo.jp/2018/11/cafe-cancer-treatment-developed-by-a-boy.html

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