シェンムー3制作のクラウドファンディングが目標金額達成 過去作のリブート作品が今月22日発売

概要

 PlayStation E3 EXPERIENCE – 2015 Press Conferenceにてクリエイターの鈴木裕氏がシェンムーシリーズ続編の「シェンムーIII」Kickstarterのプロジェクトを立ち上げ出資者を募った。発表直後の8時間で目標金額の200万ドルを達成、その後、ビデオゲーム部門の記録更新、累計650万ドルに到達し世間を賑わさせた。
 今月、2018年11月22日に「シェンムー I&II」がダブルパックになりPlayStation4とPS Storeダウンロード版で発売される。グラフィック画質の向上、映像アスペクト比を16:9に対応、どこでもセーブ機能の追加、IとIIのセーブデータ引継ぎが実装された。販売価格は通常版3,990円(税別)、限定版5,990円(税別)。通常版・限定版では両面フルカラーポスター、限定版ではサウンドコレクションが付いてくる。またアマゾンやセガストア等で予約をすれば、それぞれ特典もある。

 シェンムーシリーズは全11章で構成されており、シェンムーI&IIで第6章まで、シェンムーIIIは第7章から始まる。鈴木氏は以前から、海外フォーラムRedditにてシェンムーIVの存在を匂わしていたとおり、改めてIIIでも物語は完結しないことを明言をしている。IIIではストーリーはⅡのエンディング直前になってようやく登場した少女 莎花(シェンファ)と関係がより親密になる物語となるようだ。莎花のタンポポの種を手をかざすだけで飛ばす不思議な力が今後のストーリーにどのように関係してくるのだろうか。

公式HP

オープンワールドゲームの先駆者

 フラグ立て式のドベンチャーゲームのシェンムーシリーズは3Dオープンワールドゲームの先駆けともいえる存在であり海外でも名高い。当作品の広大で緻密な空間表現は世界のゲームメーカーに衝撃を与え、後に発売されるGTA(グランド・セフト・オート)シリーズにも多大な影響を与えた。ギネスブックに載るほどの膨大な制作費で、大量のフラグやボイス、モーションキャプチャーなどを作り込み、販売本数は120万本とミリオンセラーとなった。リアルタイムで天候が変化するMagic Weatherシステム、時間や曜日、または物語の進行により細かく変化するNPCキャラクターとの会話等、20年前に制作されたゲームとは思えない出来栄えであった。あの有名な映画監督であるスティーブン・スピルバーグも絶賛するほどだ。

不遇なプロジェクト中断

 しかし、今でこそキングダムハーツシリーズなど続編ものは受け入れられているが、2001年に発売されたシェンムーIIは製作費と比較して、売上げが芳しくなかった。神ゲーと称されるほど内容の評価は高いのだが、シェンムーシリーズのプロジェクトは中断し、続編の製作は断念することになってしまった。販売本数が少なかった理由として挙げられるのは宣伝不足や、PlayStation2の波に飲み込まれたセガがDC(ドリームキャスト)の撤退を発表した七ヵ月後に発売されたことである。

待望の続編を前に

 不遇の名作シェンムーシリーズはKickstarterプロジェクトの資金の集めりでも分かる通り、熱狂的なファンが世界中にいて、続編を待ち望んでいた。そして今、2019年8月に発売が決定されているシェンムーIIIに先駆けて、過去作シェンムー I&IIがダブルパックとなって発売されるに至った。幾度も世界のゲーム業界に旋風を巻き起こしたシェンムーシリーズ、シェンムー I&IIは今月発売されるゲームのラインナップの目玉である。
 シェンムーI&IIで多彩であったミニゲーム、個性豊かなNPCプライヤーとの会話、リアリティ溢れるシネマティックなバトルモーションなど、IIIではどの様に受け継がれていくのか期待したい。

1 Comment

DORIRU

莎花(シェンファ)が登場したのは二章のエンディングではなく六章です。つまりシェンムーⅡのエンディングですね。

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